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【医師直伝】3分で分かる『熱中症』【予防と対策から経口補水液の作り方まで・2019年最新版】


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こんにちは森田です。

 

今年も暑くなってまいりましたね〜!!

 

となると、熱中症・・・(^_^;)。

 

残念ながら、毎年救急搬送される方が続出し、日々のニュースで報道される事になってしまっています。

 

もちろん、熱中症は防げますし、対策もあります。

 

では、熱中症にならないために何が必要なのか?

もしなっちゃったら、どうやって見分けるのか?

そして、なっちゃったときにはどうすればいいのか?

 

今回は、そのへんのことを3分で解説したいと思います。

 

 

 

 

 

【大前提】日本は暑くなっている!

 

 

日本は暑くなっています。

 

僕らの子供の頃はよく運動中に「暑くても水は飲むな!根性だ!」なんて言われてましたが、決してそのようなことは言わないでください。

 

なぜなら、それは決して

「いまの子どもたちは軟弱だから・・」とか

「時代の空気が違う・・」とか

 

そういう理由ではなく、

 

 

日本が確実に暑くなってきているから!

 

なのです、

 


じつはこれ、特に東京などの都市部では顕著に統計に表れています。

 

 

 

 ※ 図中緑破線は、観測場所が2014年12月に移転していることを示す。

出典:東京都の統計資料 東京における雷日数や真夏日等の日数 | 東京管区気象台

 

 

ヮ(゚д゚)ォ!

 

こんなに気温が上がってるんですから、もう「根性」で済む話じゃない!!

 

じゃ、どうする?

 

で、今回の3分解説。

 

 

 

熱中症とは

 

 

 

そもそも熱中症とは何なのか?

 

日本救急医学会作成の『熱中症ガイドライン2015』によりますと、熱中症とは、

 

 

『体内での熱の産出と熱の放散のバランスが崩れて、体温が著しく上昇した状態』

『熱中症ガイドライン2015』https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/heatstroke2015.pdf 

 

 

ということですが、ま、僕流に簡単に言えば

 

 

 

暑すぎて体がおかしくなって、体温もあがっちゃった!

 

 

 

という状態です。

 

 

重症の場合死に至ることもある怖いものです。

 

 

では、その兆候や初期症状などはあるのでしょうか。

 

 

 

 

熱中症の症状

 

 

 

熱中症は、暑くて体温が上がる病気ですが、そこには『発汗』が大きく関与しています。

 

大量に汗をかくことで、体内の水分・塩分が失われ、それによって、様々な症状が出現し、更に進むと体温調整までうまく行かなくなってしまう、そういうことです。

 

 

ためしに汗をなめてみてください。

(-_-;) けっこうしょっぱいです。

 

 

つまり汗には塩分が多く含まれてるんですね。そしてそれだけ、水分と同時に塩分も体内から失われているわけです。

 

水分・塩分が失われた時に出現する症状には、以下『初期の症状』 と、医療機関への受診が必要な『重い症状』の2種類があります。

 

ここは、覚えておくと、『病院に行くべきか?行かなくても大丈夫か?』と迷った時に役立ちますね。

 

 

 

 

 

初期症状

 

 

◯ めまい

 

◯ 立ちくらみ

 

◯ 生あくび

 

◯ 大量の発汗

 

◯ 筋肉痛

 

◯ 筋肉の硬直(こむら返り)

 

 

 

これらの場合は、『通常は現場での対応可能』ということになっています。

 

では、現場で対応できない→病院へ言ったほうがいい!という症状は?

 

 

それがこちら。

 

 

 

 

 

重度症状

 

 

◯ 頭痛

 

◯ 嘔吐

 

◯ 倦怠感

 

◯ 虚脱感

 

◯ 集中力や判断力の低下

 

 

 

こうなると病院への受診が必要です。さらに

 

 

 

 

◯意識低下

 

◯痙攣

 

 

 

などまであると「入院」まで必要かもしれません・・。

 

 

 

 

ま、以上は何かあった時に参考にしていただければいいもので、全部覚えるなんて無理ですよね。

 

批判を覚悟で簡単に言えば、結局のところ暑いところにいたり、いっぱい汗をかいたりした時に、

 

 

(;´Д`)なんか変 。

 

 

と思ったら、熱中症の症状と思っていいと思います。

 

では、そうなったときどうすればいいのか、も上記ガイドラインに載っています。

 

 

 

熱中症になったら

 

 

 

「初期症状」の現場での対応、には以下の2つがあります。

 

 

 

1.体表冷却

 

 

 これは文字通り「冷やす」ことです。よくやられるのは、脇の下・首の横・太ももの付け根などを冷やすやり方ですね。こちらのイラストがわかりやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

2.水分・塩分補給

 

 

 

 こちらは、最も大事な対応です。本当に初期に対応すれば、それは予防にも繋がります。ガイドラインにもこう記載されています。

 

 

 

 

つまり、

 

 

「経口補水液を飲みましょう!」

 

 

ということ。

 

ちなみに、経口補水液というのは、よく売られているOS-1などのことです。 

 

 

 

で、このOS-1、実は自宅で簡単に作れます。

 

 

その作り方がこちら。 

超簡単に出来るように、ペットボトルとその蓋だけで計算できるようになっています。

 

 

 

 

500mlのペットボトルだったら、塩と砂糖を半分にすればいいですね。

 

これ、厳密さは必要ありません。

 


WHO推奨レシピや熱中症ガイドラインレシピなんかで、その濃度にも結構差がありますので、厳密な正解というものはない。あくまでも、不足した水分・塩分を体に入れることが目的です!

 

厳密さを追求するあまり、「わかんないからやめた」なんてことになるよりも、とりあえずわかんなくてもいいから水と塩を摂る!ことのほうが遥かに大切なのです。(摂りすぎた水分・塩分は、腎臓病とかでない普通の人ならおしっこの中に勝手に出ていきますので気にしなくてOK。)

 

 

 

そう、僕も先日、酷暑の日に庭仕事して大量に汗をかき、軽くめまいがして、つまり

 

(;´Д`) なんか変 。

 

 

と感じたので、この経口補水液作って飲みました。ガブガブと。

そしたら5分くらいでスッと楽になりましたね。

 

 

 

もちろん言うまでもないですが、一番の予防は

 

 

 

暑い所で無理しない!

 

 

ですね。

 

 

 以上「3分で分かる『熱中症』・予防と対策の基礎知識から経口補水液の作り方まで」でした。

 

 

 

医療・介護は下流の処理班。


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